「わたしは○○の仕事をしています」
とあなたは、人に胸を張って言えていますか?
「ちょっと派遣を…」
「学校関係で、あ、でも、先生じゃなくて…」
と、気まずそうに困った顔をなさる方に何度も会ったことがあります。
答えに一瞬、困るのは、
「今の仕事に満足していない」
「自信がないので、躊躇する」
のかもしれません。
「なぜ、私は○○です!」と言い切れないのしょうか?
自分の居場所
「人の助けになりたくて看護師になりました。」
「だけど、途中でやめてしまったんです。」
「毎日の激務で、身も心も消耗して…。」
とA子さんは言います。
「人の助けになりたかった」けど、忙しさに追われ自分が患者さんの助けになってる実感ももてず、それを考える余裕すらなかったと言います。
やがて、A子さんは仕事が辛くなり退職。
「毎朝、ベッドから出られなくなって、自分には価値がない」 そればっかり思うようになったそうです。
・・・・・
それでも、「何かしなきゃ」という危機感を感じて、 近所の喫茶店でバイトを始めました。
「慣れない仕事は大変でした。」
・・・・・
でも「ありがとう」って言ってもらえるんです。
「おいしかったよ、ごちそうさま」って。
・・・・・
「あっ、私は人に喜んでもらっている!」
「人のためになってる!」
って、心から思えたと言います。
どんな仕事に就いていても、やりがいを感じる事はできます。
反対に看護師時代のA子さんのように世間では「人の役に立つ仕事」と尊敬されている仕事でも、本人にその実感が全くもてない事も。
日々の仕事を通して、
「やりがい」や、「社会や人に貢献する実感」
「充実感」「喜び」
を感じることができるかどうか。
それを感じることができれば、それは自分の「大切な仕事」となります。
「やりがい」のある仕事のリストは存在しません。
それは、あなた次第。
あなたが自由に決めて良いのです(*^^)v
A子さんは、喫茶店の仕事で実感した「やりがい」から、 改めて「看護師」という仕事を見つめなおせたといいます。
1年後、老人ホームの看護師として再スタートをきったA子さん。
同じ看護師でも、以前の激務とは違い、 ひとりひとりにふれあいながら、 心のこもったケアをできるようになったそうです。
そして、A子さんの原点でもある「人の役に立てている実感」を持てるようになり、今は生き生きと働いていらっしゃいます。
「私は○○の仕事をしています!」と胸を張って言えるか?は、「職種」だけではなく、あなた自身の納得。
「仕事への満足度」次第です。
自分は仕事から何を感じたいか?
自分の価値観を知ったうえで、 自分らしい「仕事のかたち」を考えてみましょう。
そして、その環境をどうやったら手に入れられるのか?