女性起業専門コンサルコーチ高瀬まゆみです。
「親孝行したいときに親はなし」
とは、良く言ったものですね。
私の母は、今年80歳。
まだ無名だった洋画家の父と大恋愛 の末、家族の猛反対を押し切って 結婚した
情熱的かつ行動的な母です。
その気質は、老いても健在で…
父が亡くなった後、生まれ育った大分県にマンションを買って、決断・購入・引っ越しまで2カ月余り。
愛犬を連れて、さっさと1人で、移住してしまいました。
母と私は、性質が似ているからでしょうか。
お互い若い時は、「ぶつかる事」ばかり。(>_<)
大喧嘩の末、親子断絶の危機に瀕した事も数知れず。
お互いが年を取った今となっては、
それも「母娘の歴史」となりました。
そんな元気な母も大分に移住した翌年に、膵臓癌になりました。
膵臓癌は、術後5年生存率が低い病気。
手術を受けた後、幸い今も毎日、プールにゴルフ(←超運動好き^^;)と、アクティブな毎日を送っている母ですが、私の気持ちは、以前とは変わりました。
・・・・・
「人はいつか死ぬ」
では、その間に私が母に出来る事を、
前より「緊急性をもって」考えるように なったのです。
「後悔」や「自虐の念」は痛い。
親孝行したいときに親はなし。
これは、死んだ者よりも、残された 者の
「後悔」の念を表す言葉だよね。
母に喜んでもらう事と同じように、自分も「その間」に、精一杯の事をしたいと強く思うのです。
私の父は10年前に亡くなりましたが、今でも「パパに会いたいなぁ」と涙ぐむ時があります。
もっと、色々な事を聞いてみたかったし、一緒に、色々な事をしたかった。
その中でも、今でも胸が痛むのは、もっと、もっと、父の喜ぶ事を、
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「してあげたかった」という【後悔の念】です。
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買い物と、お寿司が好きだった父。
今でも父が好きだったお店の前を通るたびに湧き上がるそんな思い。
きっと、これは私が死ぬまで、消えないでしょう。
だから!母には精一杯の事をしたいと思います。
時間もお金もパワーも、少し無理して
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「出来る事」は、出来るだけ早くしておこう!という感じ。
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時間やお金が必要な事ばかりじゃないものです。
私も母の喜びそうな事を改めて考えてみました。
母の好きなフランスに連れて行こうか。
父と長く滞在していた沖縄に行こうか。
そんな事を考えていた時に、今の母が一番、喜ぶ事は、孫である私の息子の声を
もっと頻繁に 聞かせてあげる事。
東京と大分と距離はありますが、今の時代電話でしょっちゅう話す事はできますもんね。
母にとっては、たったひとりの「孫」を、今までよりもっと身近に感じてもらう事。
それが、今、私にできる 「最大のプレゼント」と思えたのです。
「親孝行したい時に親はなし」
「後悔」や「自虐の念」を持つ事は、辛く、痛い事です。
【近しい関係】だからこそ、紆余曲折ある親子だけど、
どんな時も心の隅に、「親は逝く事」
そして、それまでの時間は、
無限にあるわけではない事を心して、
親にしてあげられる事。。。
自分が「してあげたいと思う事」を、
気に留めておけたら、素敵ですね。
私も生まれてから50年あまりの【母娘関係】を思う時、あらためて
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親と子の関係とは、なんと多くの 学びがあるものか。
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と感じるのは、その関係も「終末期」を迎えた証拠かもしれません。